7月22日(月) 新潟県糸魚川市立大野小学校にて、株式会社デサントとインターネットで繋がる遠隔授業「新しいスポーツウェアを考えよう」を実施しました。
子どもたちの発表アイデアを中心に、授業の様子をレポートにまとめましたので、どうぞご覧ください。
子ども達の発表アイデア
□アイデアの説明
一番困っていることは、透けてしまうことと短パンが短いことです。
それを解決するには、生地は透けない程度に薄くすること、短パンは膝くらいの位置にするといいと思います。デザインに込めた思いは、上半身は日本の国旗をイメージして上から下に向かって赤のグラデーションにしました。柄では情熱を表すために腕の袖口とズボンのウエストに淡い赤を入れ、左足のところに斜めのラインを裏表両方に入れました。
□アイデアがまとめられた発表用ワークシート
講師からのコメント
考えてくれたデザインが、最初にお見せしたゴルフの日本代表のユニフォームに近いと思いました。日本のイメージといえば日の丸があるので、そこから連想して作ったデザインは日本らしい印象で、すごくよかったです。袖口のところに赤いラインを入れていますね。こうすると全体のデザインが締まって見えるので、僕らがデザインするときにもよく使う手法です。オリックスのユニフォームも袖口にネイビーとゴールドのラインが入っています。袖口などにラインを入れて全体のまとまりをよくする技法はよく使うので、それをしているところはすごくよかったです。短パンの長さを長くするところも、困っていることに対してよく考えられているなと思いました。
子どもたちからの質問
ユニフォームを作る時に気をつけていることは何ですか。
例えば野球のユニフォームでいえば、スライディングをするので生地の耐久性はすごく気をつけます。生地はただ強度が高いだけでは駄目で、伸び縮みや厚さも考えます。伸び縮みする生地だと強度が弱くなったり、厚い生地だと熱が逃げない生地だったりするので、それをちゃんと両立できるような生地を選ぶことがすごく大事だと思います。生地を作る上でも一本一本の糸を組み合わせて編んでいます。生地自体の伸縮性や強度を高めて生地を作らないと強い生地ができません。このように生地を作るところから考えています。
生地と生地をあわせて作っているのですか。
違う生地を組み合わせて一つのウェアにするのはよくあることです。このパーカーですが、この赤い部分の生地は保温性が高くて水を弾く撥水機能がある生地です。熱を逃がしたい脇の部分はまた生地が違います。このようにいくつかの生地を組み合わせて作っていますが、組み合わせれば組み合わせるほど作る手間がかかるので、値段は高くなります。
この仕事を選んだ理由は何ですか。
僕は小学校から大学までずっと野球をしてきました。野球に携われる仕事をしたいと思っていました。大学生の頃は野球高校野球を教えて甲子園行きたいとも思いました。しかしこの仕事を選んだ理由は、ビジネス的な観点で野球やスポーツを発展させることに貢献したいなと思いました。デサントに入社してはじめは野球の企画をする部署にいました。今は経営企画という部署で、新しい事業や新しいビジネスを考えるという仕事をしています。
授業最後の講師からのコメント
今日はありがとうございました。皆さんが考えたアイデアは、僕もとても勉強になるなと思いましたし、すごくよく考えてくれているなと思いました。今回は実際に作成して皆さんにお届けすることになっています。皆さんが考えてくれたことをいいものにしてお届けできるようにしたいと思いますので、楽しみにしていてください。
株式会社デサントの授業の詳細はこちらをご覧ください。
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