9月20日(金) 新潟県糸魚川市立西海小学校にて、株式会社LIXILとインターネットで繋がる遠隔授業「学校の安全を保つための製品企画を考えよう」を実施しました。
子どもたちの発表アイデアを中心に、授業の様子をレポートにまとめましたので、どうぞご覧ください。

子どもたちの発表アイデア

トラブル給食のワゴンから食缶が落ちてしまう

このトラブルを選んだ理由
給食のワゴンを運ぶときに勢いがよかったり、とびらにぶつかったりして食缶が落ちたりこわれたりしてしまうことがある。
食缶が落ちると給食が食べられなくなったり、熱い汁がかかったりすることが考えられる。

製品アイデアの説明
スピードを出したり急ブレーキをしたりすることで、すきまから給食が出ることがほとんどだと考えたので、かんたんにとりはずしができる、とめ具をつけました。


発表用ワークシート
発表の様子

講師からのコメント

講師1

ワゴンの上に載せるとき、今はただ単に乗せているだけなのでガタガタ動いてしまうのを留めるということですね。とても大事で、良いアイデアだと思います。宅配便でも、トラックに積んだたくさんの荷物が動かないように固定しながら安全に運んでいるのと同じように、良い発想だと思います。 一方で、「廊下は走らない」と言われているように、ワゴンでスピードを出すのもいいことじゃないですよね。人とぶつかって、ワゴンごとひっくり返るという可能性もあります。そのために、スピードが出ないワゴンに変えることもできますよね。こうした部分も考えてもらえると、より安全になり、よりよいものができると思います。

講師2

スピードを出したり急ブレーキをして食缶がひっくリ返ったりしてしまうと、みんなが給食を食べられなくなるのは、悲しいし、やったしまった人は後悔につがなってしまいますね。大事な給食が落ちてしまうと悲しいという強い気持ちが伝わるよい発表でした。

みなさんが考えてくれたアイデアの他にもう一つの策として、「どうしてスピードをだすのか」を考えることもよいかと思います。どうしてがわかったら、スピードをださないルールを考えるなどすることで、よりトラブルが減るのではと思います。

製品を考えるだけではなく人の気持ちも変えていることも大切ですので、ぜひ考えてみてください。

質問タイムの様子

授業最後の講師からのコメント

講師2

今回の授業でアイデアを考える上で、みなさんは学校の中を探したり話を聞いたりすることで、危険に気づくことができたと思います。そこから対策を考えることは、すごく勉強になったのではないかと思います。

その経験は、大人になった私たちにおいてもとても大切なものです。どうしたら危険を防げるのか、さまざまな立場の人のことを想像しながら、相談して考えていくのが大切です。今回のような経験を積むことで、誰かを助けるという本当の仕事につながります。

今回の経験を生かして、学校内の危険を防ぐアイデアを先生に提案してみることで、成長につながるかと思います。勉強も大事ですが、今回行ったような教科書にないことも、大切にしてください。

講師1

今日は精一杯発表してくれましたが、どうでしたか?アイデアを出し合うのは楽しかったですか?その楽しかったという思いを持ってくれたのがよかったと思っています。

今回のように、危険を防ぐアイデア考える上で大事なことは、世界では「バリアフリー」「ユニバーサルデザイン」と呼ばれていますが、どんな人にも優しい空間を考えることです。学校であれば、クラスの仲間だけではなく、目の不自由な人・耳の不自由な人・車椅子を使う人・外国の人なども安心して学べる学校を考えることが必要です。世の中にはいろんな人がいて、誰にでも優しい形・仕組みになっていることが求められます。

もしできるのであれば、今回の経験を生かして、学校の中でいろいろなアイデアを考えひとつでも改善してみてください。これから入学してくる後輩が安全に暮らせるような対策を、先生や仲間と相談してみてください。 今日は本当にありがとうございました。


株式会社LIXILの授業 「学校の安全を保つための製品企画を考えよう」の詳細はこちらをご覧ください。
https://progaku.com/lixil/

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