10月10日(木) 兵庫県丹波篠山市立西紀北小学校の5・6年生がTOTO株式会社とインターネットで繋がる遠隔授業「あなたの地域に合わせたパブリックトイレを考えよう!」を実施しました。
子どもたちの発表アイデアを中心に、授業の様子をレポートにまとめましたので、どうぞご覧ください。
子ども達の発表アイデア
アイデアのタイトル:自然の中のバス停トイレ
アイデアの説明
わたしたちは、農業者・高齢者・学生・子ども連れの人のために、トイレの中に落ち葉や汚れがある・中学生がトイレがないという困りごとを解決するためのトイレを考えました。
まず、農業者のための工夫として、入口にホースを設置し、長靴の泥を落としてから入れるようにしました。次に、高齢者のための工夫として、立ち上がるための負担を減らすために、折りたたみの手すりを設置しました。折り畳みにしたのは、車椅子の人がトイレを使う時に邪魔にならないようにするためです。また、トイレを使う人に合わせて、便座の高さを調整できるようにしました。
次に、子ども連れと中学生のための工夫として、折りたたみで切り替えできるベビーベッド・荷物置きを考えました。開けばベビーベッドになりますが。折りたたむと荷物置きになります。折り畳みができることで、スペースが確保できます。 最後に、トイレを綺麗に保つため、落ち葉を綺麗にするためのホースが伸びる掃除機をつけることを考えました。


講師のコメント

発表ありがとうございます。発表資料に立体の図と平面の図が分けて描かれていて、わかりやすかったです。また、ベビーベッドも模型を作って見せていただき、とてもわかりやすかったし、感動しました。
ものづくりを行う上で大切なことは、どんな人がどんな困りごとをしていて、どうやって解決するのかを考えていくことです。今回のアイデアは、農業者・高齢者・学生・子ども連れの人のための自然の中のバス停トイレということで、しっかり捉えていたと思います。自然の中のトイレの課題として落ち葉がありますが、綺麗にするために掃除機を設置するなど、状況に合わせた解決方法を考えることができたと思います。そして、ただ設置するだけでなく、使いやすいよう工夫していて、使う人の立場になってきちんと想像できているなと思いました。
今回のように、使用者の立場になって考えることはとても大切なので、ぜひ今後もこの習慣を続けてほしいと思います。
子どもたちの質問

年に何台くらいトイレを作っていますか?

何個かは会社では公表していないのですが、日本だけではなく、アジア・中国・インド・アメリカなどに向けても作っており、年間だと数十万個ほどになります。

違う国でもTOTOのトイレは使われていますか?

海外でも使われています。
アジアを中心にアメリカ・インドにも工場あり、さまざまな所へ出荷しています。 フランスのルーブル美術館など、有名な施設にも採用してもらっています。

最終的にどんなパブリックトイレを目指していますか?

安心して気持ちよく使えるトイレを、これからも目指しています。
多目的のトイレはまだ知られていなかったり、うまく使われていなかったりしますので、多くの人に知ってもらう活動を続けていけたらと思います。
TOTOの授業の詳細は こちら をご覧ください。