12月02日(月) 北海道足立螺湾小学校 と大阪府茨木市立忍頂寺小学校にて、キッコーマン株式会社とインターネットで繋がる遠隔授業『しょうゆ塾 「自分たちの郷土料理を考えよう」』【合同授業版】を実施しました。
キッコーマンのしょうゆ博士からしょうゆの作り方や郷土料理について学び、自分たちの考えた新しい郷土料理を企業の講師に向けて発表しました。子供たちの発表アイデアを中心に、授業の様子をレポートにまとめましたので、どうぞご覧ください。
子ども達の発表アイデア①(忍頂寺小学校)
郷土料理名
トマト味噌ジャガッコリーグラタン
料理の説明
地元の食材を使うことを意識して、地元の食品を使うようにしました。
工夫したこと
トマトを「あまっこ」に変えて味噌を「竜王味噌」に変えたところと隠し味に醤油をつかいました。
講師のコメント
発表ありがとうございました。お肉、ジャガイモ、トマト、ブロッコリー、チーズなどを使っていて、それらを一緒に食べることができるグラタンということでした。食材の黄色、赤、緑の家食材がバランスよく入ってるなと感じました。この点で非常に仕上がっているなと感じた発表です。ちなみに、あまっこトマトはどんなトマトなんでしょうか?
小さなミニトマトだと思います。
なるほど。実はミニトマトは、一般的に大きいトマトに比べると甘いんですよ。なんで甘いかというと、小さいと水分が少なく、実が多くなるから、甘くなるんですね。みなさんの地域はやや高いところにあるなと思うんですね。そういうことがトマトとも関係しているとわかるとよりよいんじゃないかなと思いました。
子ども達の発表アイデア②(螺湾小学校)
郷土料理名
果てしない大空と大地のラワンふきミルクカレー煮
料理の説明
日本一おおいきふきの「ラワンふき」をメインに十勝の牛乳、駆除された鹿(肉)もつかった。
工夫したこと
日本一おおきふきの「ラワンふき」ですが、食べづらいと感じる人もいると思うので、好きな人が多いカレーとしてクセを取り除き、さらに牛乳を使ってより食べやすくしました。さらに、草を食べてしまうことで、北海道の酪農家にとって天敵であるシカを意識して駆除されたシカを使いました。
講師のコメント
発表ありがとうございました。イラストやBGMまで付いていて完成度が高い発表だなと思いました。地元のものを使ったということで、フキと鹿肉、さらに牛乳かな、さらにみなさんの保護者の方は実際にフキ農家さんや酪農家でいらっしゃるということで、すごいなと感じました。ふきは苦みがあると思うんですが、だからカレーで食べやすくしたのかな?
そうです。
なるほど。たしかにフキは苦みがあるので、食べづらさもあるので、カレーというアイデアはよいと思います。さらに、牛乳を足すというアイデアも素晴らしいなと思います。想像以上にカレーと牛乳は相性がよいです。鹿肉にはどんな工夫があったんですか?
牧草を食べてしまうので被害が大きいです。
最近もクマがお店に入ってしまったという事件がありましたね。やはりこういった動物による被害というのは問題ですよね。この意味でジビエは面白い発想だなと思いました。ちなみに、鹿肉は栄養価が非常に高いという話もあるようです。ありがとうございました。
子どもたちの質問
とうがらしの名前をもう一度教えてくれますか?
「オオアマ青とうがらし」と言います。
とても甘い青唐辛子という名前なんですね。調べてみます。おもしろい名前だなと思いまし た。
鹿肉を食べたことはありますか?
私はジビエとして少し食べた記憶があります。大阪の小学校の皆さんはどうですか?
「鹿のジャーキー」「鹿の足の肉のハム」を食べました。
すごいですね。博士も勉強不足ですね。勉強しておきます。
「ラワンふき」はどんな味がするんですか?
独特の苦みがありますが、肉厚でおいしいです。おすすめは煮物ですね。
一般的にフキはくせもあるので、煮物でしょうゆベースなどがいます。みんなのアイデアみたいにカレーにするのもいいかなと感じましました。
子どもたちの質問
北海道のことをいっぱい聞けてよかったです。食のことや大きなフキのことなどを知ることができてとても勉強になりました。
オオアマな青い唐辛子があるというのが印象に残りました。また聞いたことがない野菜がたくさんあることを知ることができ、とてもよかったです。
講師からのメッセージ
みなさん発表ありがとうございました。いろんな郷土の料理、食べ物を見せてもらえてとてもよかったです。それぞれの皆さんの地元のことだけじゃなく、お互いのそういった違う地方の特産品なんかも事後学習で探して貰えるととてもよいんじゃないかなと思いました。今日は他の地域の学校と合同授業ができてとてもよかったと感じています。ありがとうございました。
キッコーマン株式会社の授業の詳細はこちらをご覧ください。