6月12日(木) 新潟県上越市立保倉小学校にて、株式会社LIXILとインターネットで繋がる遠隔授業「学校の安全を保つための製品企画を考えよう」を実施しました。
子どもたちの発表アイデアを中心に、授業の様子をレポートにまとめましたので、どうぞご覧ください。
子どもたちの発表アイデア
トラブル:水ばん(流し)を使った後の廊下が滑りやすい
どんな人向け:廊下を走っている人、水を出しすぎる人
製品アイデアの説明
手を洗った後などに周りが濡れていて、転ぶ人が多いため危険だと考えました。対策として、床にマットを敷きます。このマットは水が付くと色が変わり、濡れていることが分かりやすくなります。色はみんなが嫌な気持ちになる色にします。また、吸水機能もあって滑りにくくなります。


講師からのコメント

ワークシートも大きな文字で丁寧に仕上げてあり、分かりやすかったです。ありがとうございました。 なぜ転ぶのかを見極める観察力に驚きました。濡れて色が変わり、しかもそれが嫌な色、というアイデアが素晴らしいですね。人の気持ちに訴えかけて注意を促す仕掛けがとてもユニークで、私も聞いたことがありませんでした。よくぞ考えてくれました。

大げさな工事を必要とせず、床を傷つけることもなく目的を達成する工夫が良いですね。このような考え方を他のところに活かしてもらえたらと思います。
また、そもそも水をこぼれにくくするにはどうしたら良いかなど、目線を変えて考えるとまた違ったアイデアが生まれるかもしれません。
子どもたちからの質問

これまで開発したなかでどの製品が一番良かったですか?

お風呂の排水口の掃除が楽になる「くるりんポイ排水口」という製品です。浴槽の水を流すときに、渦を巻いて排水口に流れこむようにすることで髪の毛などが絡むのを防ぎ、網を外してポンとするだけで簡単に掃除ができます。

どの製品が一番好きですか?

部屋に貼る「エコカラット」というタイルです。吸音、吸臭があって、犬を飼っていてもとても良いです。

肩に打たせ湯が出来るお風呂です。とても気持ちが良いです。

便器の表面に特別な薬品を塗布してあるトイレです。汚れが付きにくく、掃除が楽です。

授業最後の講師のコメント

こちらも勉強になるような発表でした。気持ちに訴えたり、遊び心を取り入れたりとユニークなアイデアばかりで驚きました。これから先、時間がかかるかもしれませんが周りの人と相談し、協力してアイデアを形にするために諦めずに頑張ってください。

独創的で面白い発表をありがとうございました。
この授業で終わりにせず、みなさんの下級生が安心・安全にすごせるような学校にするためにも、ぜひアイデアを実現させてください。

危険を知らせるのに嫌な色を使う、足跡をたどることで安全に階段を使う、気持ちが穏やかになる音楽を流すなど、無理やりではなく、自然に事故防止につながるアイデアが多く、優しさを感じました。 この優しい気持ちは皆さんの財産になると思います。これからも大切にしてくださいね。
株式会社LIXILの授業 「学校の安全を保つための製品企画を考えよう」の詳細はこちらをご覧ください。
https://progaku.com/lixil/