7月9日(水) 新潟県三条市立保内小学校にて、富士通株式会社とインターネットで繋がる遠隔授業「テクノロジーを使って地域の困りごとを解決しよう」を実施しました。 子どもたちの発表アイデアを中心に、授業の様子をレポートにまとめましたので、どうぞご覧ください。
子ども達の発表アイデア
アイデアのタイトル:サルとクマ山に帰って作戦
アイデアの説明
困りごとは、クマやサルが出てくるとこわいし、畑の野菜も荒らされることです。1つ目の解決方法は、空からドローンなどでサル・クマの動きを監視することです。ドローンにサーモグラフィーカメラをつけて、サルやクマの動きを監視するサイトを作るのがいいと思います。どこにサル・クマがいるかが分かれば、対策が立てられるし、来た時にも放送ができると思います。2つ目は、サル・クマにGPS首輪をつけて、サル・クマの行動パターンを分析することです。行動パターンを見られることで、被害を低く抑えることができると思います。


講師との対話

声がすごく大きくて非常に聞きやすかったです。また、カードを見せながら、どう考えたかを示してくれて非常にわかりやすかったです。「見える化する」というのはとても重要だと思っています。どこでもかしこでも探したらいいという問題でもないので、サーモグラフィーを使って見える化する、しっかりどこにいるかを把握できるというのは非常に良いことだと思っています。また、とっても良いところが、GPSの首輪をつけることで、どういう行動パターンかを知って、それをサイトにまとめるというところです。他の地域のクマやサルに困っている人にも役に立つ情報だと思います。私は福島に住んでいますが、福島もサルが多いです。自分たちの情報はもちろん、それを全国の人に知らせるのはとっても良いと思います。サーモグラフィーに着目した理由は何ですか?

空からサーモグラフィーでサルやクマの動きを監視できると、いつでも見えるから対策ができると思います。

カメラだと林とかで見えないけど、サーモグラフィーなら形で見えるからということかな。そういうところまで考えられたのはとてもすごいことだと思います。
子どもたちからの質問

野生のサルやクマを実際に見たことがあると言っていましたが、どうしたいと思いましたか?

私もみなさんのアイデアをもらってそうだなと思いました。駆除するのは、すごく簡単だと思います。来ないようにかたっぱしから駆除してしまえばいいので、それは簡単だと思います。でも、サルとかクマは、畑を荒らすだけじゃなくて、生態系の中で他の動物の役に立ったりします。なので、センサーとか電気とか使いながら、みんなが少しずつやることが大事だと思います。今日出てきたような行動パターンとかを、情報として分析して、収集して、全国の人が使えるような対策を考えて全国の人に伝える、ということをすればみんなが役立つものになると思いました。

1つのテクノロジーを生み出すのに、どのくらいの時間やお金、人手がかかるのですか?

作るテクノロジーによって全然違います。スマホのアプリを作るくらいなら、1週間くらいでできたりします。例えば医療の機器を管理するシステムとか、絶対に失敗出来ないシステムは、間違いがあってはいけないので、3年かかるものもあれば5年かかるものもあります。

最も難しいテクノロジーは何ですか?

スマートフォンのアプリとかは1週間、1か月でできてしまいます。今なら、子どもでも作ることができます。逆に難しいのは何かというと、車とかを考えてほしいんだけど、今は完全自動運転ではないけど、あれって何が難しいかというと、失敗できないとか、テクノロジーとして効果を発揮しなければいけない、というところが難しいです。100パーセント人の害にならない仕組みになる、というのはとっても難しいです。生成AIに聞いたりすると、間違えたりすることがあるじゃないですか。あれって「絶対に間違わないでください」というのは超難しいです。絶対に人の害にならない、安全を守るというのはとても難しいテクノロジーだと思います。

授業最後の講師からのコメント

発表、質問ありがとうございました。皆さんのアイデアすてきだなと思いました。今までお仕事をしていて、福島でサルを見ていて、それについてのヒントをもらえました。私はシステムに関連する会社ですけど、パソコン、スマホは皆さんが生まれる前にはなかったものです。これからAIやロボットなど、楽しいものがいっぱい生まれると思います。それは、皆さん楽しみに待っていただければと思います。また、私はマインクラフトをやるときに思うのですが、自分で何かやらないと、何もないですよね。逆に「これやりたい」というものがあれば何でもできるじゃないですか。皆さんが「何か作りたい」とか「何か解決したい」こと、というのは意外とやれたりします。センサーとか1000円とかでできちゃいます。やり方が分からなければ、生成AIに聞けばすぐにできてしまいます。今では、皆さんが考えたアイデアがすぐに実現できると思います。子どもだからといってアイデアだけにしないで、もっともっと大人がびっくりするようなものを作れると思います。アイデアとか、考え抜いたこと、町の人・地域の人が困っていることを、「実現する」ことが大事だと思うので、ぜひ考えてもらえればと思います。
富士通株式会社の授業 「テクノロジーを使って地域の困りごとを解決しよう」の詳細はこちらをご覧ください。
https://progaku.com/fujitsutech/







