9月4日(木) 伊江村立西小学校にて、株式会社LIXILとインターネットで繋がる遠隔授業「学校の安全を保つための製品企画を考えよう」を実施しました。  子どもたちの発表アイデアを中心に、授業の様子をレポートにまとめましたので、どうぞご覧ください。 

子どもたちの発表アイデア

トラブル:大きな窓。人や物が落ちたりするから危ない。虫や鳥が入ってくる。

どんな人向け:低学年の子が落ちてしまう。

製品アイデアの説明
網戸など守るものがないから落ちてしまう危険性があるので、網戸をつけました。網戸をはって窓を開ける時に、前に押すのではなくて、シャッタータイプのオペレーターハンドルに改善します。

発表の様子

講師からのコメント

講師1

校舎は何階建てなんですか?

児童

3階建てです。

講師1

それでは落ちたら危ないし、下にいる人もとても危ないですね。オペレーターハンドルをつけるというアイデアが出ていますが、よく知っていましたね。誰が知ってたのかな。それから、今窓のことを滑り出し窓と言ってくれたよね。私たちリクシルも窓を扱っています。窓は窓でしょと思うんですけど、よく正しい名前で話してくれてうれしいし、ちゃんとこの対策と向き合っているんだなということが分かりました。この対策の唯一の弱点は、お金がかかるということかと思います。プロの視点で言うと、1つの窓に大体10万円くらいかかるかな。窓の開け幅を少し制限する、というものならホームセンターに開閉ストッパーが売っているので、そういうものもありかと思いました。窓から落ちる危険についてアイデアを考えて出してくれてとても良かったです。

講師2

まずはオペレーターハンドル。似たようなものを見たことあるのかな。世の中にあるものを使えそうだから使おうとするのはすごいいいことです。これからも色々な場面でアイデアを出す時があると思うけど、世の中に似たようなアイデアはないかという視点からアイデアを考えて、自分たちで変えていくというのは1つ良いやり方だと思います。

子どもたちからの質問

児童

ユニバーサルデザインについて、全部の人に対応する商品を考えるのは難しいと思うんですけど、どうしたら考えられるようになるんですか。

講師

例えば車いすの人に一回実験して試してもらったりしています。普段からそういった生活をしている人たちが持っている困りごとは、その人たちに聞くのが一番わかります。お年寄りにも来てもらって、どのくらいの高さがいいですか、どんな大きさがいいですかなどを、いろんな人に聞く。モニタリングというんだけど、実験してもらって、考えて作っていきます。時間のかかる仕事だけど、そういった人たちにも喜んでもらえるのが嬉しい仕事です。

児童

どれくらいの商品を開発していますか。

講師

窓、ドア、キッチン、トイレなど、毎年それぞれ10~20作っています。なので、毎年100以上新しい商品が出ていると思います。おうちにあるほとんどの商品をリクシルは作っています。

質問タイムの様子

授業最後の講師のコメント

講師1

まずは学校でどんなところに危険があるかなと探検しながら探すのが楽しそうだったと先生から聞いて、やって良かったと思いました。対策を考えるのは難しい部分もあったと思うけど、みんなで相談しながら決めたことが伝わってきました。最後にプレゼンですけど、初めて会う私たちにもよく伝わってきました。みんなが仲良く取り組む生徒なんだなということが伝わってきました。

講師2

精一杯、しっかりした発表ありがとうございました。初めての人に対して堂々と発表することができたことはみんなの自信にしてほしいと思います。これから中学校に入ったり、社会に出ると色々な人とコミュニケーションをとらなくてはいけなくなります。今回しっかり言葉遣いを含めて良いコミュニケーションをとれたことはこれからも続けてほしいです。また、いろんなアイデア出してくれましたよね。なかなかすぐにできないこともあるけど、今すぐできるものがあるなら、ぜひやってみて下さい。そうしたら、みんなの後輩たちに残るんだよね。その子たちが事故にならないように残してもらうと下級生の人も喜ぶと思います。仕事もそういうもので、誰かが喜んでくれるからこういうものを作る、というのが会社で、「誰かのためにこんなことをしたい」と思えるようなものが、みんなにとって合っている仕事だと思います。いろんな視野を広げてみて、いろんな仕事を探してみて、将来の自分のキャリアを想像してもらえればと思います。


株式会社LIXILの授業 「学校の安全を保つための製品企画を考えよう」の詳細はこちらをご覧ください。
https://progaku.com/lixil/

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