1月31日(火) 山梨県韮崎市立穂坂小学校にて、株式会社LIXILとインターネットで繋がる遠隔授業「学校の安全を保つための製品企画を考えよう」を実施しました。

子どもたちの発表アイデアを中心に、授業の様子をレポートにまとめましたので、どうぞご覧ください。

子どもたちの発表アイデア

アイデアの説明 
私たちはクラスの全員が階段でつまずいたり,つまずきそうになったりした経験があったので,階段で転ばないための工夫について考えました。今の階段は滑り止めの部分が出っ張ってしまっているので,滑り止めを平らにするというアイデアを考えました。

アイデアがまとめられた資料
授業の様子

講師からのコメント

講師1

ひとつ聞いていいですか?階段の一段の幅ってどれくらいあるのかな?何センチくらいですか?

児童1

だいたい25センチくらいです。あれ,20センチかな?

児童2

いや,30センチだよ!

講師1

もしよかったら,測ってみてください。どうしてそれを聞いたかというと,人によっては足の大きい人も小さい人もいるよね。滑り止めがないところに足があると滑ってしまうことがあります。そのため,幅広く滑り止めをつけたのは素晴らしいアイデアだと思います。

講師2

ちなみに,階段以外の危ないところはどんなところが見つかりましたか?

児童1

黒板の角です。背中を打ったりしてしまうからです。あとは,図工室の机も危ないと思いました。鉄板のネジが取れているので。

講師2

たくさんアイデアが出た中で,みんなの意見をまとめられたのはとても良かったです。そして,元気もあってハキハキと発表できていたと思います。発表ありがとうございました。

子ども達からの質問

児童

いまはどこにいるのですか?

講師

今までは会社にいないといけなかったのですが,今は自宅から繋ぐことができるようになりました。例えば九州に住んでいる人はもともと単身赴任という形で東京に住んでいたのですが,リモートワークで今は九州に住んでいます。

児童

どのような製品が制作に時間がかかっていますか?

講師

どの製品も時間もお金もかかっています。ただ,この世の中になかった新しい機能をつける場合,ものすごい時間がかかっています。例えば,肩湯ってわかりますか?

児童

はい。

講師

あれをリクシルが一番はじめに作ったのですが,「どこでトラブルが起きるか」「どうやったら故障してしまうのだろう」と安全のことを考えることが多いです。このように,最初に作る製品には時間が結構かかります。

児童

普段,アイデアはどうやって考えていますか?

講師

まず,どんなことに困っているかを考えます。その次にその対応策をみんなと話し合ってアイデアを考えています。

講師

幅広いアイデアになるように考えることが重要ですよね。

講師

あと,こだわったことを妥協しないこと。最後までやり抜くことが大事だと思います。

質問タイムの様子

授業最後の講師からのコメント

講師1

元気いっぱいな発表ありがとうございました。どの班もしっかり意見を持っていたので,わかりやすかったですし,クラスがよくまとまっている様子が伺えました。とてもいいクラスだと感じることができました。開発については,滑り止めに着目して最後までこだわれたのが良かったと思います。あとは,「手すりってどれくらいの人が使っているのだろう」「階段を使うルールを見直した方がいいよね」など幅広くアイデアを考えると現実的になっていくと思います。

講師2

今日は内容も発表の仕方もとてもわかりやすかったです。「どうして階段を選んだのか」という問いにもきちんと答えられていました。実際に転んで,怪我をしてしまったという話も聞けました。だから一生懸命アイデアを考えられたと思います。そうやって,アイデアだしの理由づけができていたところがみなさんの良かったところです。今日はありがとうございました。


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