6月6日(火) 岐阜県下呂市立馬瀬小学校の皆さんに、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)のロボットトイ「toio™(トイオ)」を使って「新しいあそびをつくる」ミッションに挑戦していただきました。

子どもたちが考えた「新しいあそび」のアイデアと、そのアイデアをtoio™の開発者である講師に発表する様子をレポートにまとめましたので、どうぞご覧ください。

子どもたちの発表アイデア

班名:ピコピコチーム(3班)

あそびのタイトル:はこんではこんでレッツゴー

あそびの説明 
ビー玉を上においたキューブを動かして、紙コップに切り込みを入れた特製ゴールに入れるまでの速さを競います。途中にはたくさんの障害物があります。

用意するもの
・toioTMキューブ×2個
・ハプニングシール
・レゴ
・紙コップ(ゴール用に加工したもの)
・鉛筆や消しゴム(障害物として)

アイデアがまとめられた発表用ワークシート
発表の様子

講師との対話

児童

私たちの考えたあそびはどうでしたか。

講師

障害物がたくさん置いてあるのにさくさく抜けていって、toio™の操作がうまいなと思いました。ビー玉がキューブの上に載っていて、落とさないようにハラハラドキドキしながらゴールに向かうことで、ゲームならではの楽しさが良く出ていたと思います。簡単すぎず難しすぎないというゲームの大事な要素が入っていたのが良かったですね。紙コップをゴールにしたのは、アイデア係さんのアイデアですか。どんな形でアイデアがまとまっていったのか教えてほしいです。

児童

紙コップのゴールは皆で考えました。それと、最初はハプニングシールとレゴだけを置いていたのですが、レゴだと軽すぎて障害物として成り立たなかったので、水を入れたペットボトルを追加しました。皆で話し合いながら実際にやってみて、何回か作り直しました。

講師

話し合うだけではなく、そうやって何度も試して作り直したのは素晴らしいですね。実際の仕事でも同じで、くり返すことで分かってくるものも多いです。最初からうまくいくことはほとんどないので、何度も根気よくやってみるのが大事だと思います。

子どもたちの感想

児童

講師の人に質問をしてもらったときに、それまで考えていないことを考えて、改善するところが見つかったので、もっと楽しいあそびを考えたいと思いました。

児童

今日はじめておもちゃを作っている人と話したので、おもちゃをつくる仕事に興味を持ちました。また、その人から改善点や自分たちの良いところを教えてもらったのでうれしかったです。

講師

優劣をつけられないくらい、どのあそびも素晴らしかったです。これで完成と思わずに、頭のなかでも考えて、普段のあそびにも取り入れて欲しいなと思います。

質問タイムの様子

toio™開発者からのメッセージ

皆さん楽しいあそびを提案してくれてありがとうございました。ロボットを動かすのは簡単だったでしょうか。それとも難しかったでしょうか。皆さんが今回、実際にロボットを動かしたという経験はとても大事なことだと思います。将来、皆さんの中にロボットを作る仕事につく人がいるかもしれない。そうでない人もロボットを使う機会はあると思います。そのときに「あの時ロボットを自由に動かしたな」と思い出してもらえると嬉しいです。

これからはAIも活躍すると思いますし、皆さんがロボットに接する機会は増えるはずです。それらを難しいと思わずに、今日気軽にさわった経験を活かして、技術の力で誰かを喜ばせたり、楽しませたりすることを考えてみて欲しいです。今回皆さんにやってもらったことは、私たち大人が毎日やっている仕事にもつながっています。将来、ロボット開発の分野で皆さんにまたお会いできたら嬉しいですね。その時を楽しみにしています。



SIEの授業の詳細は、こちらのページにてご紹介しています。
https://progaku.com/sie/

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