2021年2月3日(水) 岐阜県下呂市立中原小学校の皆さんに、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)のロボットトイ「toio™(トイオ)」を使って「新しいあそびをつくる」ミッションに挑戦していただきました。生徒さん達が考えた「新しいあそび」のアイデアと、そのアイデアをtoio™の開発者である講師に発表する様子をレポートにまとめましたので、どうぞご覧ください。
子ども達の発表アイデア1
あそびのタイトル:サッカーロボ
- あそびのルール説明
僕たちが作ったゲームは、障害物をよけて、ピンポン玉をゴールに入れる。5分で何回ゴールに入ったかで競うゲームです。対象は、小学校高学年です。使う材料はピンポン玉・レゴ・ブロック・おはじきです。
ボールを取ったら、ゴールまで一直線に走るのがポイントです。
講師からのコメント
普通のサッカーに見えて、実は結構違って楽しいですね。質問させてください。まず、このゲームを考えたきっかけは何ですか?
どういう話からそのようなアイデアが出てきたのか、教えてください。
最初に作っていたあそびを、いろいろと形を変えているうちにこのようなゲームになりました。
たくさん試していく内に、自分の楽しさを見いだすのは、まさにゲームを作るうえで素晴らしいことだと思います。碁石を使ったのは初めて見たし、ハプニングが起きやすくてすばらしいアイデアだと思いました。ここで碁石が使われた理由はなんですか?
簡単にゴールに入らないようにするために、使いました。
なるほど、ちなみに、囲碁をやっている人はいるのかな?
いません
そうなんですね。碁石は重さとしても、toio™にとっていい感じだし、ボールが当たるとどこにはねるか分からないのが面白いね。身近にあるものを使ったいい案でした。どこにもない、意外性のある素晴らしいアイデアでした。ありがとうございました。
子ども達の発表アイデア2
あそびのタイトル:脱出ゲーム
- あそびのルール説明
僕たちが作ったゲームは、めいろに置かれた障害物をかわし、最初に、ゴールした人の勝ちというゲームです。対象は、だれにでもOKです。用意するものは、温泉ドミノ・碁石・竹トンボ・ストロー・レゴ・わりばし・輪ゴム・えん筆キャップ・テープ・画用紙・箱です。いろんな道から行けるようにしたり、障害物をたくさんおくことがポイントです。
講師からのコメント
温泉手形大活躍ですね、これはいいですね。ありがとうございます。脱出ゲームにしようと思ったのは、どういうアイデアから出てきたのですか?
最初は、「脱出ゲーム」がやりたいという案と、「はやいものがち」というゲームがやりたいという2つの案がありました。なので、それを合体させて、このゲームができました。
なるほど、障害物ゲームも組み合わさっててすごく面白いです。ちなみに、この温泉手形を使ったデザインはどのように決まったのですか? どこに、こだわったのですか?
障害物を入れていったら、この形になりました。
なるほど、うまく分岐したり、合体したりしていてすばらしいデザインだと思います。実際ロボットでゲームを作るのは、どうでしたか?楽しかったですか?
楽しかったです。
僕たち開発者も普段からゲームを作るときに考えていますが、「あそび」をデザインするのに大事なのは、身近なものから試したり、実際に自分でやってみたりすることです。そういう意味では、よく考えられたゲームでした。ゲームで大切な、最初はみんな平等で始まって、少しずつ強くなっていく、この仕組みがよくできていたと思いました。
toio™開発者からのメッセージ
toio™でたくさん面白い遊びを作ってくれてありがとうございました。ロボットでゲームを作るのは楽しかったですか?
ロボットでゲームを作ると、身の回りのものでゲームが作れるので、すごく面白いですよね。これが楽しかったら、徐々にプログラミングにもチャレンジしてみてください。ロボットはプログラムで動いているので、プログラミングにも興味を持ってもらえるといいと思います。
また、あそびを考えるような仕事は、これからもどんどん増えていきます。人を楽しませて、喜んでもらって、それが仕事になったりもします。ぜひ皆さんも楽しいゲームを今後もどんどん考えていってください。
そして、皆さんも、いま見つけた楽しいという思いを、これからも忘れないように将来に活かしてください。
このプログラムはソニーの国内における子どもの教育格差縮小のための取り組み
「感動体験プログラム」の一環として運営しております。
感動体験プログラム:https://www.sony.co.jp/SonyInfo/csr/ForTheNextGeneration/kando/
toio™ : https://toio.io/
SIEの授業の詳細は、こちらのページにてご紹介しています。