9月21日(水) 愛知県 豊田市立中金小学校にて、TOTO株式会社とインターネットで繋がる遠隔授業「あなたの地域に合わせたパブリックトイレを考えよう!」を実施しました。 子どもたちの発表アイデアを中心に、授業の様子をレポートにまとめましたので、どうぞご覧ください。
子ども達の発表アイデア
アイデアのタイトル:小学生完全対策トイレ
- アイデアの説明
私たちは、トイレが通学路にないので、トイレに行きたくてもいけなかったり、水が欲しい時に水が飲める場所がなかったりしたことに困っていました。
そこで、通学路に作るので、低学年でも使えるようにトイレ前に台を置いて、ランドセル置き場や遅れた時の公衆電話や怪我をした時の救急セットがあります。
外にはウォータークーラーがあるので、熱中症を防ぐこともできます。
講師からのコメント
発表ありがとうございました。どのくらい毎日歩いて通っているのですか?
僕は3キロ歩いています。
3キロ!そんなに遠いところから通っているのですね。
確かにその距離なら途中でトイレに行きたくなってしまいますよね。
そうです。その問題を解決できるようにこのアイデアを考えました。
パブリックトイレを考える上で大切なところをおさえていてとてもよかったと思います。
みなさんのアイデアを見ると、荷物置きがありますよね。これは小学生だけでなくて、お年寄りや大人でも使うことができそうだと思いました。
こうするといいよという点をお伝えすると、このトイレに手すりがあるといろんな人が使いやすいと思いました。あと、トイレを使っていると必ず汚れてしまうのですが、掃除がしやすいということも大事なポイントとなります。床に設置されていない便器や、ロボットが掃除できるトイレの設計などの視点があるともっと良くなるかなと思いました。
発表ありがとうございました。
ありがとうございました。
質問タイム
公園のパブリックトイレを作るのにどれくらい時間がかかるのですか?
ものによって時間が違います。
東京では、有名な建築家がトイレを設計するプロジェクトは、思いついてから形になるまで何年もかかっています。
決まってしまえばそこまで時間はかからないですが、設計から完成までだいたい、半年から1年かけて作っています。
なぜトイレの会社に入ったのですか?
学生時代にTOTOの工場を見学する機会があって、すごく進んでいる会社に見えたからです。
そして、トイレを作ることは人の役に立つと感じたのも理由の一つです。
水は他の会社から引き出しているのか、TOTOがお水まで管理しているのか教えてください。
上水道と下水道のことかな。
TOTOはトイレを作っているので、トイレの水は別の会社や国がやっています。
今まで作ったトイレの中で難しかったものは何ですか?
TOTO全体でいうと、最初にできた水洗の様式トイレだと思います。
その開発には何千回、何万回も試してようやく完成したものになるので、それが一番大変だったと思います。
授業最後の講師からのコメント
今日の発表はどれも良く考えられていて、時間をかけてアイデアを作っていたので、よかったなと思いました。さて、みなさんは普段生活をしていて、日本のトイレをどう考えていますか。世界のトイレを見てみましょう。
例えば海にそのまま流してみたり、子どものことを考えていないトイレだったり…。
日本のトイレは、使う人のことがよく考えられているということを知ってほしいなと思います。
トイレを作る上で大切にしていることを最後にご紹介します。
TOTOでは、ユニバーサル5原則(ラクにつかえる・操作しやすい・ここちよい・えらべる・安全で安心)をかかげ、「つくるって、人を思うこと」を大切しながら商品を作っています。
どんな仕事でも、相手のために考えることが大切だということを、ぜひ覚えていただけたらと思います。
ちなみに、今回はトイレでしたが、街の中にあるいろいろなものにもみんなにやさしい工夫がありますので、ぜひ見つけてみてください。
TOTOの授業の詳細は こちら をご覧ください。