11月3日(木) 静岡県藤枝市立藤岡小学校にて、株式会社LIXILとインターネットで繋がる遠隔授業「学校の安全を保つための製品企画を考えよう」を実施しました。
子どもたちの発表アイデアを中心に、授業の様子をレポートにまとめましたので、どうぞご覧ください。

アイデアまでのプロセス

私たちは1時間目の授業で、学校の中で危険を見つけ、リクシルさんに危険を改善するための提案をすることをやりました。

その後私たちはまず、体育館を見て回りました。私たちの中で、体育館が一番危険なのではないかという予想を立てました。しかし、保健室の先生に話を伺うと、実は体育館よりも廊下や教室だということや、一年生の怪我が多いことを知りました。

そしてもう一度、一年生の視線で危険な場所を探しに行くことにしました。また、一年生にも危険な場所を聞いてみることもしました。すると、私たちの目線では見つからなかった、さまざまな危険が見つかりました。 班ごとに危険の重大性と、事故の起きている頻度でマッピングをし、分析した結果「事故が多いけれど、命に関わるような重大な事故は学校では起きていないこと」が分かりました。

私たちのクラスでは、今回見つけた危険の中で一番共感性が高かった、靴箱に上履きを入れる時、「ガンッ」とならない靴箱を考えました。

子どもたちの発表アイデア①

アイデアの説明 
私たちの班では、靴箱に手をぶつけてしまうという問題点に加えて、高学年になるにつれ、靴が大きくなるという点にも着目しました。 これは私たちが作った、靴箱の模型です。まず、手をぶつけるという問題点を解決するため、間の板は図のように削り、棒状にしました。そして、この棒状の板は高さを変えられるようになっています。なので、大きい靴でも入れられるようになっています。

プレゼンの様子

講師との対話

講師

手が擦れるのって、上と下の部分だと思います。それについては何か考えていることはありますか?

児童

まず、板が出ていることによって、靴を入れるときに擦れてしまうので、出ている板の部分を無くして、上からでも靴を入れられるようにしました。

講師

なるほど。そういうことか。あと、引き出し式にしたというのは良いアイデアだと思うのですが、どこからそのアイデアが浮かんだのですか?

児童

決めている最中、目の前に本棚があって、その本棚が引き出し式だったので、「引き出し式なら便利かな」と思ってこのアイデアにしました。

講師

確かに、手を中に入れることがない分、手をぶつけるってことは無くなりますよね。そういう意味でもいいアイデアだと思いました。ちなみに、棒状にしたのは何か意味があるのですか?

児童

この場合は下に靴を入れて、上に上履きを入れる予定です。下に靴を入れるときに手が擦れたら意味がないので、棒状にすることで、手が擦れる確率を減らしたいと思ったからです。

講師

とても実用的なアイデアで感心しました。強いて言うと、出しっぱなしにしてしまう子はいないかな?手を離すと、ゆっくり戻ってくるなんて仕組みにするといいよね。このように、改良したアイデアで新たな危険が生まれないかを考えることも大事だと思います。

子どもたちの発表アイデア②

アイデアの説明 
私たちは、靴箱に手をぶつけてしまうという問題に対して、安全な靴箱を作ろうと考えました。対象学年は全校生徒です。
まずは靴箱にシリコンを入れるということを考えました。シリコンなので、怪我をする確率が減ると考えました。しかし、低学年がとってしまったり、ゴミが入りやすくなったりすることが分かりました。
二つ目は靴箱の入り口を丸く切った靴箱を考えました。切るだけなので、手をぶつけることがなく、また、お金もかかりません。ですが、靴の裏から砂などが落ちてしまうことが分かりました。
三つ目は靴箱の角を丸く削ることを考えました。これならシリコンが取れてしまうこともないし、ゴミが落ちてしまうこともありません。シンプルなのも良いと思いました。

講師との対話

講師

開発の話と、それからチームワークがあっていいですね。ものすごい演技力もあって、楽しませてもらいました。最初に、シリコンを使ってと言うアイデアに対して、「低学年はシリコンで遊んでしまう」というような心配事が出てきたというのは素晴らしいと思いました。シリコンはとって遊びたくなるものなのですか?

児童

一年生は興味のあるもので遊んでしまうので、シリコンはあまり学校で見かけない素材なので、遊んでしまうかなと思いました。

講師

どうやって遊ぶのですか?

児童

ぷにぷに触ったり、手でちぎったりすると思いました。

講師

シリコンでいい素材なのですが、シリコンを正しく使えなかった場合も想定できていてよかったと思います。取り扱い説明書もそのような考え方で作られています。楽しい発表、ありがとうございました。

子どもたちからの質問

子どもたちの質問① 
仕事のやりがいはありますか?

講師のコメント① 
あります。というか、それがないと続かないです。色々なやりがいがあるのですが、商品を開発することのやりがいは、作った商品をみんなが使ってくれる、喜んでくれることはやりがいですよね。

子どもたちの質問② 
クラスのみんな、商品開発をするときに楽しいと感じたのですが、リクシルの人も楽しんで作っているのですか?

講師のコメント② 
楽しいと思います。私の同僚もとても楽しんで仕事をしています。自分が作った商品をお客さんが喜んでくれるというのもそうですが、次のチームが受け取って、ショールームで上手に紹介してくれる、営業の人が売り込んでくれているのが嬉しいと言っていました。
つまり、チームワークがあってこその楽しさがあるし、そのおかげで商品が売れていくため、チームワークは大切だと思います。

授業最後の講師からのコメント

講師1

商品開発の道のりというタイトルがあったのですが、とても楽しかったんだろうなと思います。アイデアの発表までにみなさんが、どんな話をしたのか、何を考えていたのかという道のりこそが大事だと思いますし、それを今回聞きたいと思っていました。

そして、この発表を記録に残しておくことも大事なことだと思っています。誰が発明したということよりも、話をしてうまくいったこととそうでないことを記録していくことが大切だと思います。会社でも、失敗したなということを次に繋げることを大切にしています。

今回の勉強の中で、みなさんは試作品を作ったり、名前をつけたり、という商品開発の流れを経験できたんじゃないかなと思います。とても面白かったです。どうもありがとうございました。

講師2

まずは靴箱にテーマを持っていった流れとして、予想して、見学して、実際と比べてみて、もう一度見学してみるという流れでした。予測することは正しくないときが多いです。現場を見にいって、予想との違いを発見するというプロセスで学んでいるのはとても素晴らしいと思いました。

そして、発表を見てこのクラスのチームワークの良さを表しているなと思いました。個々のアイデアも、プレゼンの仕方もとてもユニークでした。私たちも良い刺激を受けました。

ちなみに、この授業をやって、楽しかった人はどれくらいいますか? 結構いますね。ありがとうございます。とても嬉しいのだけど、この授業を盛り上げてくれた人たちっていますよね。保健室の先生だとか、ヒアリングをさせてくれた一年生だとか、そういった人たちも協力してくれたんだよね。そういった人たちのおかげで今日のプレゼンが盛り上がったので、感謝を忘れないようにしましょうね。発表ありがとうございました。




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