7月11日(火) 佐野市立吾妻小学校にて、ソニーとインターネットで繋がる遠隔授業「私たちの『ふるさとマーク』をデザインしよう!」を実施しました。

この授業では、子どもたちが自分たちの住む地域を表現した『ふるさとマーク』をデザインすることで、地域の魅力を再発見するとともに、自分たちの想いを伝える体験をしました。また、その作品をソニーのデザイナーに発表し、アドバイスをもらいました。子どもたちの『ふるさとマーク』のアイデアを中心に、授業の様子をレポートにまとめましたので、どうぞご覧ください。

子どもたちの発表アイデア

タイトル:吾妻の風景

説明:吾妻で有名な梨と桃、エラスムス像と龍江院をいれました。

アイデアをまとめた発表用ワークシート
発表の様子

講師との対話(B班)

講師

 エラスムス像のエラスムスさんってどんな人ですか?

児童

 海外から来た人の象徴となっている人です。

講師

今回3人で話し合ってエラスムス像を入れようと決めたと思うのですが、エラスムスさんは佐野市で有名で、みなさんも知っていましたか?

児童

知っていました。 

講師

そうなのですね。こういうマークを作るときに、住んでいるところに何があるかなというのを改めて勉強するのは、理解を深めるいい機会になったと思います。

講師

質問ですが、桃と梨ってどちらも大好物になる食べ物ですよね。どちらか選んでといわれたらどちらを選びますか?

児童

桃です。 

講師

アドバイスをすると、果物を2つ書くと量が多いので、桃だったら桃と1つに決めて、桃を目立たせた方がデザインとしてよかったかもしれませんね。

講師

今回3人でやってみて、一番 難しかったことは何ですか?

児童

エラスムス像です。 

講師

人を描くのは難しいですよね。エラスムス像を選んだのは3つの班でこのチームだけでしたよね。改めて自分の住んでいるところのここを伝えたいと思って調査することはデザインにとって大切なので、非常にいいと思います。

質問コーナー

児童

どうしてデザインの仕事をしようと思ったのですか?

講師

私の生まれは山口県で、山間部の小さな町だったのですが、子どものころ車が普及し始めました。走っている車の絵を描いていた時に、こうしたら速そうだな、かっこいいだろうなと思い、車のデザインというのが頭に残るようになりました。例えば箸でもスプーンでも、道具って形の使いやすさ使いにくさがあって、自分で工夫して形を考えると使いやすくなるという思いがあったので、そういった仕事に就きたいと思うようになりました。みなさんも将来こうなりたいとかいろいろな将来の夢があると思いますが、「これをしたい」という想いを持つことが大切だと思います。

児童

今まででどのくらいデザインをしてきたのですか?

講師

いい質問ですね。最近数えてみたのですが、140個くらいありました。テレビやパソコンなどの大きいものだけではなく、マウスなどのような小さいものもデザインしてきました。やっぱり一番うれしいのは、自分がデザインしたものがお店で売られ、人が使っている姿を見たときです。使いやすいとか、使いづらいとかそういった意見を聞いて次のデザインに活かしていく、そして町や人の家で使っていただけるのが非常にうれしいです。

児童

今までデザインした中で一番よくできたと思うものは何ですか?

講師

デザインが終わった後は満足していても、時間がたつともっとこうすればよかったという想いも出てきて、これが一番いいというのはなかなか言えないです。ですが、今では主流にもなっている、ACアダプタがくるっと回って本体に収納されるデザインを考えたのは非常にいいことだったと思っています。カバンの中に入れても他のものが傷つかないとか、コンパクトにできるという点があって、人の生活に役立つアイデアを実現できたのは嬉しく、私の自慢だと思っています。

児童

デザインで一番大切にしていることは何ですか?

講師

これもまた難しい質問でね。デザインは美しいとかきれい、かっこいいという見栄えに目が行きがちですがが、一番大事なのはやっぱり使いやすくすることですね。人にとって使いやすいものはどうあるべきか、ということで、いろいろデザインを考えたり設計したりして使いやすくすることが一番大切です。

質問タイムの様子

講師からのコメント

講師

デザインというのは、生活の中で、いろいろな方法でみなさんの身近にあります。もし将来デザインの仕事をしてみたいと思ったら、ぜひ関心をもって、生活をより良くする、使いやすくする、わかりやすく伝える、そういったことを頭の中で少し気にしながら物事を見てみてください。そうするとデザインがおもしろくなって、将来やってみようかなと思うようになるかもしれません。今回が何かのきっかけになったり、記憶に残るといいなと思います。


このプログラムはソニーの国内における子どもの教育格差縮小のための取り組み
「感動体験プログラム」の一環として運営しております。

感動体験プログラム:https://www.sony.com/ja/SonyInfo/csr/ForTheNextGeneration/kando/

ソニーグループ株式会社の授業の詳細はこちらをご覧ください。
https://progaku.com/sonydesign-2/

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