7月15日(木) 群馬県明和町立明和東小学校にて、富士通株式会社とインターネットで繋がる遠隔授業「データを活用して効果的な省エネを考えよう」を実施しました。
子どもたちの発表アイデアを中心に、授業の様子をレポートにまとめましたので、どうぞご覧ください。
子ども達の発表アイデア1
アイデアのタイトル:電子レンジの省エネ
- アイデアの説明
「レンジを使う前に自然解凍する」「何度も少量のものを温めるのではなく一度に大量に温める」といった省エネの方法を考えました。やってみた結果、自然解凍してからレンジを使うことで、電子レンジでの解凍時間を短縮でき、味もよく、電気の節約にもなりました。
一度に大量に温めるターンテーブルいっぱいにつめこむと、温め効率が悪くなるので時間がかかることがわかりました。
講師との対話
電子レンジの省エネの方法として、自然解凍をして調理の時間を減らすというのはいい考えだと思います。しかも、「味もよく電気の節約にもなる」なんて、一石二鳥で良い結果が出ましたね。何度も調理するより一度に温めるというのも非常に良いアイデアですね。また一度に詰め込むとどうなるかなど、いろいろと考えて実践してくれたのも良いと思います。
今後のアドバイスとしては、一度に詰め込んで調理する場合とひとつひとつ調理する場合のエネルギー量がどのくらい違うのか数字でわかると、実験結果としても面白いし、伝える相手にもわかりやすいと思いますので、ぜひやってみてください。
子ども達の発表アイデア2
アイデアのタイトル:洗濯機の省エネ
- アイデアの説明
「なるべく使う回数を減らすために1回に入れる衣服を増やす」「ティッシュがポケットに入っていないか確認する」という省エネの方法を考えました。
やってみた結果としては、衣服を大量に入れすぎてしまうと汚れが落ちにくくなるので、10~15枚くらいで入れるのがいいと思いました。
また、ティッシュがポケットに入っていた場合、洗濯機の中でボロボロになって衣服にくっつきもう一度洗濯が必要になるため、確認は大事だと感じました。
講師との対話
洗濯機の省エネとして、回す回数を減らすという考えは面白いですね。ティッシュの確認も、確かに余分に洗濯機を回さないためにも重要だと思います。
実験をしてみて、洗濯物を詰め込みすぎると汚れが落ちにくいという結果が出てきたのもいいですね。実は省エネだけ考えると、このように別の問題も出てきます。省エネを行うにはバランスも考えなければいけないということを気づかせるいい実験でした。
アドバイスとしては、枚数を増やしても汚れが落ちるように洗濯の強さの変える方法で省エネになるのかどうかなど、別の方向で考えてみるのも良いのではないかと思いました。
こうしたアイデアは、正解があるわけではありません。今後も実験をしながら、さまざまな良い方法を考えてみてください。
子ども達からの質問
富士通さんでは、どのような省エネの取り組みをしていますか?
いろいろやっていますが、わかりやすい例だと廃棄するPCの部品を再利用しています。
富士通さんどんな製品が売れていますか?
富士通では携帯電話・PC・サーバー・ソフトウェア・システムサービスを取り扱っていますが、その中ではシステムを作ることやそれを保守するサービスが売れています。
富士通株式会社の講師からのメッセージ
みなさん元気いっぱいの発表をありがとうございました。
今回の省エネの工夫を考える授業に、正解はありません。私は富士通に入って40年になりますが、さまざまな面白いことをやってきました。今までなかったものを実現することや、できなかったことをできるようにするために、やり方がわからないなかさまざまな方法を何度も試して考えました。物事をよりよくするためには、このように考え・実験し続けることが大切だと思います。
また、みんなで話し合うことで、自分では考えつかないアイデアも出てきます。自分だけではなくみんなでアイデアを出し合って考えること、ぜひ学校生活でやってみてください。今までできなかったことができるようになるかもしれません。
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