9月15日(金) 酒田市立松山小学校にて、ソニーグループ株式会社(以下、ソニー)とインターネットで繋がる遠隔授業「私たちの『ふるさとマーク』をデザインしよう!」を実施しました。
この授業では、子どもたちが自分たちの住む地域を表現した『ふるさとマーク』をデザインすることで、地域の魅力を再発見するとともに、自分たちの想いを伝える体験をしました。また、その作品をソニーのデザイナーに発表し、アドバイスをもらいました。子どもたちの『ふるさとマーク』のアイデアを中心に、授業の様子をレポートにまとめましたので、どうぞご覧ください。
子どもたちの発表アイデア
アイデアのタイトル: 松山の風景
アイデアの説明
私たちは主に総光寺と田んぼの写真をもとに松山の自然を伝えたいと思ってデザインしました。夏の昼間をイメージしました。ポイントは総光寺に田んぼを重ねて描くことで「きのこ杉」を大きく描けるようにしたことと、寺の前の流れと田んぼの水を一つに表現したことです。
講師との対話
背景の空と水の青がすごく爽やかで、虫の声とか風の流れる音が聞こえてきそうですね。そういう気持ちを伝えたかったのですか?
はい。
デザインというのは形とか色を綺麗にしようということだけではありません。言いたいことをわかって欲しいという気持ちが強いと、それが人に伝わって良いものになります。爽やかで空気が綺麗で雲が流れていくような、そういった景色が目に浮かびます。非常に気持ちが伝わるマークだと思います。
講師からの質問
デザインを考えてみてどんな感想を持ちましたか?
僕は絵を描くのが苦手だからデザインも苦手だと思っていたけれど、シンプルにしようとか考えていたら思ったより楽しくできました。
特徴をつかむとか、どんな気持ちを伝えるかなどの情報を整理してシンプルにわかりやすくすることが大事です。勉強の手順を考えるのもデザインと言えますね。
子どもたちからの質問
ソニーは何県にありますか?
本社は東京都の品川にあります。松山と違い、周りはビルばかりです。工場は愛知県など国内に何カ所かありますし、ロンドン、ニューヨーク、サンディエゴなど、世界各地に支社があります。
どんなものを作っていますか?
これまで、携帯電話やスマートフォン、PC、カメラなどのデザインをしてきました。今は心拍数などがわかるリストバンドのデザインをしています。
授業最後の講師からのコメント
今回、皆さんには一人ではなく三人でデザインしてもらいました。私たちもチームでデザインを完成させています。一人では自分だけの考えになってしまうので、お互いの意見を聞きながら取り組むとデザインがより良いものになります。
将来、デザインをやってみたい人はいますか?デザインの仕事は、形とか色を考えること以外にももっといろいろあります。例えば催し物などの楽しさや良さを、よりわかりやすく早く伝えるようにする仕事もあります。デザインは形や色だけでなく気持ちを伝えるとか、ものをより良くするという考え方、方法です。皆さんはこの授業でデザインのやり方を体験できたと思います。写真とは全然違って、シンプルにすることで言いたいことが伝わるマークになりましたよね。これからも学校のマークや自分のクラスのマークなどを作ってデザインの勉強をしてください。
このプログラムはソニーの国内における子どもの教育格差縮小のための取り組み
「感動体験プログラム」の一環として運営しております。
https://www.sony.com/ja/SonyInfo/csr/ForTheNextGeneration/kando/
ソニーグループ株式会社の遠隔授業
「私たちの『ふるさとマーク』をデザインしよう!」の授業の詳細は、こちらのページにてご紹介しています。
https://progaku.com/sonydesign-2/