11月8日(火)長崎県大村市立萱瀬小学校 にて、株式会社デサントと『新しいスポーツウェアを考えよう』を実施しました。子どもたちの発表アイデアを中心に、授業の様子をレポートにまとめましたので、どうぞご覧ください。
子ども達の発表アイデア
アイデアタイトル:袖を調節できる体育着
- アイデアの説明
私たちの体育着で困っているところが、気温への対応と透け具合でした。なので、季節の気温に対応できるように袖を調節できる体育着を考えました。新しいアイデアは、あついような着心地にすることと、半袖を長袖に変えられるというところがポイントです。色は白で、柄は青です。素材はコットン、ポリエステル、絵のように、紐のようなものが付いていて、この部分を引っ張ったり、のばしたりすることで袖を調節できます。
□アイデアがまとめられた発表用ワークシート
アイデアタイトル:季節でデザインが変わる体育着
- アイデアの説明
私たちの体育着は、透けてしまうということと生地が厚いこと、温度への対応が難しいことに困っていました。そのため、生地や色を工夫しました。まず夏と冬の色を変えて、夏は上がミントグリーンで下が濃い緑色にしました。そして冬は上に黒色の羽織るタイプの上着を加え、下はそのまま濃い緑色を考えました。
□アイデアがまとめられた発表用ワークシート
講師との対話
発表ありがとうございました。透けない体育着に着目して、生地を工夫していて良いですね。引っ張ると袖を調節できるという工夫もよく思いつきましたね。
実は、デサントでも袖を調節できるようなデザインの服を販売しています。ジュニアのスキーウエアです。スキーウエアって冬しか着ないので、長袖しかないですよね。このように、袖の長さを調節できるアイテムを作ることで、調節ができる子どものための服をデザインすることができます。
一点質問です。夏はミントグリーン、冬は黒でデザインしていますが、どうして季節によって色を変えるという工夫をしたのですか?
半袖のミントグリーンは、楓といえばミントグリーンだなと思ったので、そうしました。また、冬の黒はできるだけあったかくしたかったので、光を吸収する黒がいいと思ってその色にしました。
なるほど、そこまで理由が考えられていて素晴らしいですね。ちなみに、黒にすると透けにくいという特徴があるので、とても良いと思います。そして、視覚的にも寒色を夏に、暖色を冬にすることで季節にあった服になるのでとても良いと思いました。発表ありがとうございました。
子ども達からの質問
スポーツウエアを作るときに、コミュニケーションはどんなことを心がけていますか?
選手の言葉を聞き逃さないように、メモを取ることを気にかけています。選手がおっしゃっている言葉を聞き取るのは大変なのですが、少しつぶやいたことも重要なデザインの鍵になることもあるので、できるだけ聞き逃さないように心がけています。
スポーツウエアは、何の生地をよく使っているのですか?
ポリエステルの素材を多く使っています。丈夫で洗濯をしても型崩れや縮むことがないので、スポーツウエアはポリエステルが多く使われています。
製品を作るのに、どれくらいの期間がかかりますか?
大体半年かけて、ワンシーズンのデザインをしています。まずはリサーチから始まって、デザインや色を決めてサンプルを作成します。その後にお客さんに販売するというような流れです。
授業最後の講師からのコメント
実際に小学生とお話しする機会がなかったので、とても楽しかったです。そして発表に関しても、ハキハキできていて素晴らしいなと思いました。
実際に、私も小学生のときにどんな仕事をするかはよくわからなかったのですが、私の好きなスポーツとデザインを突き詰めていった結果、今の仕事に就いています。
自分の好きなことを一生懸命頑張ることが将来につながるので、好きなことをとことん突き詰めていってほしいなと思います。みなさん頑張ってください。
今日の発表を聞いていて思ったのですが、みなさん、発表上手ですね。
私は小学生の時からあまり発言をするタイプではなかったので、みなさんが発表や質問をする姿を見てすごいなと思いました。
そして、さっきもお話ししたのですが、自分の好きなことを一生懸命頑張ってください。それがきっと将来の仕事につながると思っています。
今日はありがとうございました。
株式会社デサントの授業の詳細はこちらをご覧ください。
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