11月16日(水) 諫早市立長里小学校にて、ソニーとインターネットで繋がる遠隔授業「私たちの『ふるさとマーク』をデザインしよう!」を実施しました。

この授業では、子どもたちが自分たちの住む地域を表現した『ふるさとマーク』をデザインすることで、地域の魅力を再発見するとともに、自分たちの想いを伝える体験をしました。また、その作品をソニーのデザイナーに発表し、アドバイスをもらいました。子どもたちの『ふるさとマーク』のアイデアを中心に、授業の様子をレポートにまとめましたので、どうぞご覧ください。

子どもたちの発表アイデア①

班名
個性豊かな2人

タイトル
思いあふれる小長井町

説明
小長井の有名な場所、食べ物をつめこみました。また、空を夜にしたことも工夫しました。

発表用ワークシート
発表の様子

講師との対話(「個性豊かな2人」のグループ)

講師

夜の空を選んだのはなぜですか?

児童

夜の方が綺麗に見えたからです。

講師

夜の空を選んでいるのが印象的でした。夜の空は綺麗ですよね。空といえば青空を選びがちですが、夜の空にしたことでマークの上部が暗く控えめになり、手前が目立っていいなと思いました。

講師

フルーツバス停はいちごのかたちですか?このようなバス停がいっぱいあるのでしょうか。

児童

そうです。5つくらいあります。

講師

なるほど。では、もっと大きくいちごを描いて、フルーツバス停を目立たせ、強弱をつけるともっと良くなるかもしれませんね。楽しい場所、綺麗なところだということは伝わってきました。ちなみに、難しいところはありましたか?

児童

シンプルにするところです。

講師

そうですよね。でも、十分シンプルになっていますよ。2人の意見は同じ考えで話あうことはできましたか?

児童

はい。

講師

逆に、チーム以外の人から見て、どういう印象を持ったか、教えてもらえますか?

児童

よかったところは、色を全て黒くするのではなく、黒と黄色で塗っていたところです。

児童

山を全部塗らずに白の部分を残しているところがよかったです。

講師

なるほど。こうやって、友達の意見を聞くと、自分たちが見えなかったところまで見られるのでいいですよね。発表ありがとうございました。

子どもたちの発表アイデア②

班名
長里MG3

タイトル
私、ぼくたちの小長井

説明
フルーツバス停のカラーを虹で表現したところを工夫しました。また、虹を渡って舞っている花びらを描いたことも工夫したところです。

発表用ワークシート
発表の様子

講師との対話(「長里MG3」のグループ)

講師

チームに名前がついていますね。チームでやるときに、チームの名前を考えて発表をするというのはとてもいいと思いました。みんなで話し合って決めたのですか?

児童

はい。

講師

チーム名はみんなでやりたい名前になっていたり、目指す名前になっていたりすると思うので、とてもいいやり方だと思いました。
また、虹のところで舞っているのは花びらですか?

児童

そうです。

講師

花びらが舞っていると、マーク自体は止まっているけれど、マークの中に風が吹いているような感じがして、とても良いと思いました。最後に、今回難しいなと思ったところはどこですか?

児童

全体のバランスを考えるのが難しかったです。

講師

いいバランスになっていますよ。両チーム、バランスが非常に良いと思います。自分たちが言いたいところを大きく描いていて、良いデザインだと思います。何か質問はありますか?

児童

僕たちのアイデアの中でどれが一番良いデザインですか?

講師

 すごく難しい質問で、それぞれにいいところがあってどちらも良いデザインです。

「個性豊かな2人」の班のいいところは空が夜ということです。これは個性的で強いマークだと思います。一方、「長里MG3」の班のマークは花びらが宙を舞っていますよね。マークの中に動きがあるところが非常に良いです。

どちらも素晴らしいマークなので、どちらがいいかというのは言いません。なぜなら服や車もさまざまなデザインがありますが、どれが一番いいかは人によって違いますよね。誰かがこれが一番ですよと、決めつけないのがデザインの良いところです。見た目がいいからなのか、使いやすいからなのか、デザインの良さを判断する価値基準は人それぞれ違います。

児童

えー。どっちか決めてほしかった。

講師

では、宿題にしましょう。今、それぞれのいいところを聞いて、お互いがお互いの良いところがわかったと思うので、五人の中でどのマークが一番いいのかを話し合って決めてみましょう。
自分たちのふるさとを見つめ直して、マークを作ることが目標なので、どちらがより自分たちのふるさとを表現できているのかなというのがポイントですね。

質問コーナー

児童

一つのデザインを作るのにどれくらいかかりますか?

講師

早い時は1ヶ月のときもありますし、ゲーム機やテレビなどの製品は1年かけます。デザインだけではなく、設計する人や製造する人など1つの製品にたくさんの人がかかわっており、チームになってみんなと一緒に作ります。

児童

今までどれくらいデザインを考えましたか?

講師

たくさんあります。30年くらいデザインの仕事をやっていますが、カメラやパソコンなど100個以上あります。


このプログラムはソニーの国内における子どもの教育格差縮小のための取り組み
「感動体験プログラム」の一環として運営しております。

感動体験プログラム:https://www.sony.com/ja/SonyInfo/csr/ForTheNextGeneration/kando/

ソニーグループ株式会社の授業の詳細はこちらをご覧ください。
https://progaku.com/sonydesign-2/

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