6月27日(火) 茨木市立忍頂寺小学校の皆さんに、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)のロボットトイ「toio™(トイオ)」を使って「新しいあそびをつくる」ミッションに挑戦していただきました。

子どもたちが考えた「新しいあそび」のアイデアと、そのアイデアをtoio™の開発者である講師に発表する様子をレポートにまとめましたので、どうぞご覧ください。

子どもたちの発表アイデア

班名:1班

あそびのタイトル:さがし物めいろ

あそびの説明 
段ボールで作った迷路にじゃま物とさがし物を置いて、スタート。じゃま物を避けてさがし物を見つけながらゴールを目指す。

用意するもの
・toioTMキューブ
・段ボール
・toioTMのおはじき
 じゃま物(青)、さがし物(緑)

アイデアがまとめられた発表用ワークシート
発表の様子

講師との対話

講師

かなりの力作ですね。迷路もルールも凝っていて面白いです。じゃま物にぶつかるとどうなるのですか?

児童

青のおはじきに当たったら脱落です。

講師

なかなか厳しいですね。今まで見たことも無いような面白いゲームですが、思いついたきっかけを教えてください。

児童

どこのチームにも無い発想だと思って「めいろ」にしました。そこにじゃま物や集めるものをプラスしました。

講師

操作が少し難しそうな場面もありましたが、実際にあそびながら「これは難しいからやめよう」や「これは面白そうだから追加しよう」といった足し算や引き算はありましたか?

児童

はい。ゲームをやってみて、「こうした方が面白い」と思ってじゃま物を足すことに決めました。その後もやりながらどこに置くかを考えていきました。

講師

どんどん進化したんですね!実際にやってみて考えていくのはとても良い事だと思います。二人で勝負すると、どちらかがリードした時に差が開いてしまいそうなので、例えばハプニングシールを使ったり、運で決まる何かを入れたりして逆転できるポイントをつけるとハラハラドキドキしてさらに面白くなると思います。

子どもたちからの質問

児童

toioTMを作るとき、時間がかかったのはどこですか?

講師

toioTMの裏にあるセンサー部分です。これはtoioTMがどの位置にいるかを正確に調べるために付いています。例えば「ステージからはみ出た」ことが分かるようにしておけば、人間ではなくtoioTMがゲームの勝ち負けを判定できます。また、toioTMを使ったあそびをいろいろ考えるのも大変でした。でも今、こうして皆さんに楽しんでもらう事ができてとても良かったと思っています。

児童

なぜこの仕事を選びましたか?

講師

もともとロボットを作るのが好きで、小学2年生くらいの頃からキットを買っていろいろな物を作っていました。物づくりが楽しくて、将来も何か動くものを作る仕事がしたいと思っていました。さらに学生時代には友人たちとロボットを制作してコンテストに出場したり、大学でもロボットに関することを研究したりと、大好きな事を続けていたら、今の仕事につながった感じです。

質問タイムの様子

toio™開発者からのメッセージ

今日は大作ぞろいでしたね。皆さんの工夫が詰まった楽しいあそびを提案してくれてありがとうございました。何より、実際に何度も試しながら進化させたアイデアがたくさんあってとても良かったです。「普通じゃない」というのは、新しいものを作るときには怖いことではなく、大事なことです。他と違う、そして新しいあそびを作ったことは皆さんにとって貴重な経験であり、大きな自信になると思います。

どのアイデアもプログラムやコンピュータを使うと面白くなりそうなものばかりだったので、次はプログラミングにも挑戦してみて欲しいです。

私が子供の頃はインターネットが今ほど使われていなかったけれど、皆さんにとっては「あたりまえ」ですよね。同じように、これからはロボットやAIが「あたりまえ」になっていくはずです。ロボットやAIと親しんで仲良く付き合ってください。将来、ロボット開発の分野で皆さんと何か一緒にできたら嬉しいですね。楽しみにしています。



SIEの授業の詳細は、こちらのページにてご紹介しています。
https://progaku.com/sie/

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