11月9日(木)山形県鶴岡市立黄金小学校の皆さんに、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)のロボットトイ「toio™(トイオ)」を使って「新しいあそびをつくる」ミッションに挑戦していただきました。

子どもたちが考えた「新しいあそび」のアイデアと、そのアイデアをtoio™の開発者である講師に発表する様子をレポートにまとめましたので、どうぞご覧ください。

子どもたちの発表アイデア

あそびのタイトル:カラフルしりとり!!

あそびのルール説明 
遊びは2つあります。どちらの遊びも1人が1個のキューブを操作して、2人で対戦する形式です。まずはじゃんけんをして先攻後攻を決めます。その後、カラフル遊びは色カードを、カラフルしりとりはお題カードを引きます。タイマーをセットして始めます。カラフル遊びでは鬼が色カードの色からキューブをスタートさせて追いかけます。カラフルしりとりはお互いにキューブをあいうえお表の上で操作して、しりとりをします。

あそびかたのコツ
年齢によって、タイマーの時間を変えます。

用意するもの

あいうえお表(色つき)、toio コア キューブ」2つ、タイマー、色カード、お題カード

発表用ワークシート
発表の様子

講師との対話

講師

発表ありがとうございました。見たことのない遊びを思いつきましたね。いくつか質問させてください。今回、遊びを2つにしたのはなぜですか?

児童

気づいたら2つになっていました。

講師

2つある方が面白いと思いましたか、それとも選びきれなくて2つにしたのですか。

児童

考えているうちにアイデアが色々出てきて、途中で2つに分かれました。

講師

そうだったのですね。ちなみに、色を使ったゲームにしようと思ったきっかけは何ですか。

児童

色がないと地味になってしまうかなと思って、色をたくさん入れて良くしました。

講師

色を入れることで、にぎやかでわかりやすくなりますね。2つとも自分たちらしい遊びにしていて、とても良いと思いました。自分が面白いと感じた「こだわり」を他の人に伝えて、みんなに楽しんでもらうのは嬉しいですよね。1点アドバイスをさせてください。世の中には色の見え方が他の人と違う人たちがいて、その人たちは例えば赤と緑が見分けにくい場合などがあります。様々な見え方を持つ人は何人かに1人の割合でいますので、不思議な事ではありません。では、こういう人たちに遊んでもらう場合はどのような工夫をしたらいいのかとか、どうしたら見やすくできるのかを考えると、より多くの人に楽しんでもらえると思います。このように、すべての人に使いやすいものを考えたり作ったりすることを「アクセシビリティ」と言いますが、仕事をするときにはこういうことにも配慮できると良いと思います。

子どもたちからの質問

児童

toio™のブロックはどうして四角にしたのですか。

講師

レゴブロックとくっつけて遊びたいと思ったのが一つと、タイヤやバッテリーを取り付けて無駄のない形にするためには四角が一番作りやすいという、もの作りの理由もあります。いろんなバランスをとって四角にしました。

児童

ロボットを作るには何時間かかりますか。

講師

toio™は5年以上かかっています。しかし、ずっと作っているわけではなくて、アイデアが煮詰まった時には、全く違う仕事をしています。ずっとやっていればうまくいくとは限らないので、「諦めずに待つ」のもいいかもしれません。

質問タイムの様子

toio™開発者からのメッセージ

素晴らしい作品をありがとうございました。今後ものを作ったり、人に楽しんでもらったりすることがあると思います。今回皆さんは、グループで考えて、実際に作って、他の人に見せて意見を求めたと思いますが、これは仕事と同じプロセスです。ぜひこの経験を大人になっても忘れないでほしいと思います。 今日は人があそびの勝ち負けを判定しましたが、これをロボットやプログラミングで判定するにはどうしたら良いでしょうか。もしそれが出来たら、一人でも遊べるかもしれませんね。このように、技術の力を役立てることも考えてみていただきたいです。今回の経験をふまえて、将来皆さんが人を喜ばせるような良い仕事をしてくれると嬉しいです。


このプログラムはソニーの国内における子どもの教育格差縮小のための取り組み
「感動体験プログラム」の一環として運営しております。

https://www.sony.com/ja/SonyInfo/csr/ForTheNextGeneration/kando/

SIEの授業の詳細は、こちらのページにてご紹介しています。
https://progaku.com/sie/

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