1月24日(水) 鹿児島県長島町立城川内小学校にて、株式会社LIXILとインターネットで繋がる遠隔授業「学校の安全を保つための製品企画を考えよう」を実施しました。

子どもたちの発表アイデアを中心に、授業の様子をレポートにまとめましたので、どうぞご覧ください。

子どもたちの発表アイデア

トラブルコンセント

アイデアの説明 
選んだトラブルはコンセントで、選んだ理由は引っかかってけがをしてしまうからです。対策前は歩いていると引っかかるという問題がありました。考えた対策は、リモコンで操作してコンセントが下りてくるようにすることで、降りてきたコンセントに充電したいものをつなげた後にリモコンで天井に上げます。収納されるとすっきり見えるようになります。

発表用ワークシート
発表の様子

講師からのコメント

講師1

まず、元気よく自信をもって発表してくれたのがすごく良かったです。コードに引っかかるというのは本当に多い事故で、家の中でも引っかかることがよくあります。特に高齢の方が危ないと書いてくれましたが、なぜ78歳にしたのですか?

児童

ひいおじいちゃんが78歳で、足腰が悪いと思ったからです。

講師1

なるほど、そうなのですね。足が引っかかるからコンセントを天井に持って行って、しかも収納できるようにしたというのが特に珍しい点だと思いました。天井にコンセントを通すというのは工場でよくされていますが、家では見た目上の問題からあまりされません。そこをこのアイデアでは収納できるようにしてくれて、見た目の問題にも配慮できている点が素晴らしいと思いました。LIXILの製品にもぜひ取り入れたいアイデアでした。

講師2

私はいつも発表をきく前にワークシートに目を通すのですが、絵が分かりやすく、絵を見ただけでどういう対策をしているのかがわかりました。また今日の発表では、ワークシートに書いていないことも詳しく解説してくれて、だれにでもわかりやすく、とてもいい発表だったと思います。ありがとうございました。

子どもたちからの質問

児童

ドアのかどに足などをぶつけてしまうという問題に対してはどんな工夫がありますか?

講師1

ドアのかどはとがっていて皮膚がけずれたり、ぶつけてしまったりしますよね。対策としては、もともとかどにカバーがついている製品があったり、後からつけるカバーがあったりします。

講師2

ドアはぶつける以外にも挟むという事故も多いです。それに対してLIXILでは、扉が閉まるときに自動でブレーキがかかり、ゆっくりしまるというような製品があります。この方法はドアだけではなく、引き出しにも採用されています。

児童

今までで一番よくできた製品は何ですか?

講師1

製品を作っている人はすべてよくできたと考えていると思いますが、私が1番好きな製品はお風呂です。LIXILのお風呂の中には肩湯ができたり、打たせ湯ができたりする製品があり、温泉に入っているような気持ちになれるので、一番気に入っています。

講師2

私が気にいっているのは、玄関のドアが自動で開いて閉まるという製品です。今までは誰かにドアを開けてもらわないと家に入ることができなかった車いすの方も、リモコンで操作すると自分1人で家に入ることができます。また、荷物がたくさんで両手がふさがっている場合にも使うことができて、とてもいい製品だと考えています。

質問タイムの様子

授業最後の講師からのコメント

講師1

元気に発表してくれて、聞きやすく、内容もよく考えられた濃いものが多く、素晴らしかったです。今回みんなでアイデアを出し合ってもらいましたが、考えたものが世の中で使われる製品になり、誰かが喜んでくれたらうれしくなりますよね。今回の授業を通じて、将来商品企画をやってみたいと思った人は、今回面白いアイデアがいっぱいあったので、ぜひ将来LIXILに入社してくれるとうれしなと思います。みなさんは来年6年生になると思いますが、学校での安全には、今日考えた事を生かしながら、6年生が主体となって取り組んでいってください。

講師2

今日の授業を通して、みなさんが安全について深く考えてくれていることが分かってうれしかったです。考えたアイデアが安全につながることを実感できたと思うので、家や町でも危険なところ、工夫できそうなところを探してみてください。そして、こんなものがあればいいなというアイデアを周りの人に伝えることが安全につながっていくので、これからもいいアイデアがあればどんどん言うということを続けていってもらいたいと思います。


株式会社LIXILの授業 「学校の安全を保つための製品企画を考えよう」の詳細はこちらをご覧ください。
https://progaku.com/lixil/

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